マジカルくりえいと
アニメ、漫画、ゲーム、小説、映画、音楽等。 コメディー小説を中心とするサブカルチャーアートです。
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2011/01/30 03:40
マサシのチョコレート07
そして、窓際の席であけみが手を振っているのを見つけたマサシは、出産並みのアドレナリンを分泌して席に着いたのである。
すると、あけみは
「ずいぶん料理出来るの遅かったのね。」
と言った。
「料理のせいじゃないと思うで…。」
「でも、エレベーターの時間が二時間二十四分かかるでしょ?料理が出来るまでに5分もかかっているじゃない。」
マサシは頭の中で、たったの五分やないかい!と突っ込みを入れて、口には出さないことにした。
「わざわざこんな上まで来なくても…。」
「高さにして約5百kmだって!見て!あれがエベレスト山脈よ!その右上が今問題になっている北朝鮮!」
すごいはしゃぎ様である。マサシは半ば呆れた感じでチョコシェイクを飲んだ。勿論溶けてしまっていて美味しいとは言えない。すると、あけみが、
「あら、それはそこのシェイクボックスで冷やしてから飲むのよ」
「そんなんあるん!?」
「うん!それ!」
あけみにそう言われて、あけみの指の指す方向に目をやると、テーブルの横にCOOLとHOTと書かれたボックスがあり、どうやらそのボックスを使ってから食べるようになっているみたいだ。
マサシはチョコシェイクやハンバーガーをそのボックスにいれて、それぞれボタンを押してみると、チン!と鳴って、出来立てと思えるほどの美味しそうなハンバーガーと、ちゃんと冷えたこれもまた美味しそうなチョコシェイクが出来たのである。
そしてようやく食べる準備が整って、二人はハンバーガーに噛り付いたのである。
「どう?ちゃんとした出来立ての味になっているでしょ?」
「うん!けど、あけみ、ようこんな所知ってたなぁ。」
「私だけの秘密の場所だったの…」
「僕なんか連れてきて良かったんか?」
「うん。本当はもっと早くに連れてきたかったんだけど、マサシこんなに時間かかる所じゃ嫌かなって思って。」
「確かにいつもこんなに時間かかる所は嫌やけど、たまに来るんならええ所やなぁ。」
そう言ってマサシは外の景色を眺めた。そこには青い地球がま近に見えて、空にはいつもより大きな月が昇っていた。
「どう?気に入った?」
「うん。でもよう教えてくれたなぁ」
「ほんとはね、今日マサシを連れて来ようかまよったんだけどね。」
「じゃあなんで教えてくれたん?」
「…マサシがチョコレートのことで落ち込んでいたから。」
「ありがとう。でももう大丈夫やで。あけみのおかげや!こんな景色のええ所に連れて来てくれたし、久し振りにチョコシェイクも口にしたし、何よりあけみが傍にいてくれるんが一番嬉しい。」
ほんとに!?あけみはそう口にしようとしたが、なんだか恥ずかしくて声にならなかった。
「マサシ。私にもシェイク頂戴!」
あけみが照れ隠しにそう言うと、マサシは「ん。」
と言ってあけみにチョコレートシェイクを差し出した。
「うん!美味しい!…そういえばマサシが学校で食べているチョコの中にチョコシェイクって無かったわね。」
「そうやな。チョコシェイクは確かに好きやけど、解けてしまうし、マクドナルドのオリジナルやもんなぁ。」
その時だった。マサシのその言葉にあけみはハッとなったのである。
「そうよ!たくさんの美味しいチョコを過酷な状況で食べるよりも、もっと美味しいチョコがあるじゃない!」
「阿保、たくさんのお気に入りのチョコを学校の先生の目を盗んで全て食べる以外に僕を満たしてくれるチョコなんてあるかい!」
「それがあるのよ!」
「んな阿保な!」
自分を満たしてくれる究極のチョコを求めていたマサシにとって、あけみの言うようなチョコがあるなんて信じがたかった。
「ちゃんと聞いてよ!マサシが求めてる本当のチョコがあるのよ!」
「そんなんあるはずないやん!唯一求めてたチョコに一番近いって言うたらピックルくらいやもん!」
「だからそれがあるんだって!…マサシのチョコレートよ!」
「…自分で一生懸命作った理想のチョコ。か…もしそんなチョコ作って学校の先生の目を盗んで食べたらむちゃくちゃ美味しいやんか!色んな意味でその話美味しい話やで!」
「でしょ!私が自分で考えた折り紙の造り方だってどれほど嬉かったか!」
「そうや!何も食べる時に美味しいと思える要素は味覚だけじゃない!嗅覚や視覚、それに心の気持ちだって大事や!」
「まさに料理は真心ね!」
「よっしゃ!最高のチョコ作ったるで!身体に恐ろしく健康的でダイエットにもなる、見てて幸福、食べて成仏出来る恐ろしく美味いチョコ作ったるで~!」
そして二人は究極のチョコを作ることを誓い合ったのである。
…帰りのエレベーターの中で、二人は二時間半の間を二人きりで過ごすことになった。
はじめはチョコの話だったが、途中からだんだんとあけみの可愛さの話になっていき、マサシはムラムラしてしまい。
「なぁ、KISSしてや。」
「だ、駄目よ!私達小学校六年生よ!」
「なぁ、お願いやから…。」
「じゃあ私に最高に美味しいチョコレートを食べさせてくれたら…。」
とあけみが言おうとすると、途中で口を塞がれてしまう。
そして二人は短いKIっSSをしたのである。
「なぁ、もっとDEEPなんしようや!」
「もう!それはマサシがチョコ作るまでしないからね!」
「ごめん。」
マサシは少し度が過ぎたと思ったのか、素直に謝った。そして付け加えて、ありがとうと言ったのである。
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