マジカルくりえいと
アニメ、漫画、ゲーム、小説、映画、音楽等。 コメディー小説を中心とするサブカルチャーアートです。
--/--/-- --:--
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



2011/01/30 03:40
マサシのチョコレート08
そして時が流れ、ムラムラしてしまったエレベーターでの出来事から何日か過ぎた土曜日のことである。
マサシはチョコレートを買いに甘屋さん(駄菓子屋)に立ち寄った。
「やっぱりチョコレート作ろうとしたらベースの板チョコにかぎるわ~。」
マサシは色んな種類の板チョコを買い物カゴの中に放り込んだ。勿論、三つに二つの割合で、従業員にばれないように、口の中にも放り込んだりもした。マサシが買い物カゴの中にちゃんと入れたチョコは、まず、ベースとしてそのまま使える、あまり加工されていないものを選んだ。
マサシの一番好きなスィートビターチョコ、を先ずはそっとカゴに入れて、次にミルクチョコ、ストロベリーチョコをカゴの中に放り込んだ。それに、目に優しいと言われているブルーベリーの健康食品等の栄養剤なんかも各種、カゴの中に叩き入れた。(カゴの入れ方でマサシの好みが現れている!)
他には、パフやピーナッツやクランチ、ナッツやジャム等も購入した。また、泡だて器やボール、型を好きなように作れる機材なんかも買って、最後にココアを買って家に帰ることにした。
マサシがただいまと言って家に帰ると、マサシの母親、キュウコが奥から出てきた。
「おかえりマサシ、あけみちゃん来ているわよ。今、千代子の部屋で一緒にプレステ2の神宮寺さぶなんたらしているわ。」
「わかった~。それはそうと、お母さん、今、廊下歩いてきたのに、鶯の鳴き声聞こえんかったやん。」
マサシの家の廊下はなんと、鶯張りなのだ。だから、いつも歩く度に鶯がうるさくてかなわない。その為に、いつも地面を踏まないように、足や手なんかを、壁につっぱって渡ることもしばしばあった。
マサシは、今日もいつものように、母親のキュウコが壁に手足をつっぱりながらやってくるものと思っていたが、普通に廊下を歩いてやってきて、マサシは内心、鶯に何かあったのかと心配したが、意外にも返ってきた母の言葉はこうだった。
「やかましいから食べたわよ。それより早く行ってあげなさい。千代子とあけみちゃんが、お互いに気を使ってギクシャクしているわよ。」
そう、うるさいのなら、もっと早くにそうするべきだった。何故今まで気づかなかったのだろう?
マサシは、まぁ、たまにはそんな見落としもあってもええやないかと、あまり深く考え込むことはやめにした。そして、
「はぁい。」
と元気よく返事をし、千代子の部屋がある二階へと上がった。
「千代子、入るで。」
「あ、おにいちょん。あけみ姉さん来ているよ。」
そして、扉を開けて中に入ると丸々太ったマサシの一つ下の妹、千代子とあけみが二人並んでテレビを凝視している。
「マサシ、お邪魔しているね。さっき神宮寺三次郎クリアーして、今ぶよぶよしていたのよ!すごく面白いね!」
「そうやな、ところであけみ、なんか用事があったんか?」
「何が?」
「いや、いきなり家に来たから。」
「だって今日、日曜日だしチョコレート作るんでしょ?」
「まぁね。でもよく僕の家わかったなぁ。」
「うん、至る所の標識にマサシの家って書いてあるんだもん。迷わず来れたわ。」
「そんな標識あったっけ!?」
「じょ、冗談よ!信じないで!電話したらお母さんが教えてくれたわ。」
「なんや、びっくりしたわ。」
二人の馬鹿なくだらない掛け合いに、千代子は、
「え?お兄ちゃんチョコ作るの!?」
と聞きそびれてしまい、再度聞き出そうと試みた。マサシ同様に、千代子もチョコレートに目がないのだ。
「おに…。」
「それにしてもあの暗号みたいなのなんとかならないの?」
「おに…。」
「暗号?」
「おに…。」
「電話した時に、マサシのお母さんに合言葉を聞かれたのよ。」
「おに…。」
「あれは、もしもしの代わりに使う挨拶みたいなもんやからなぁ…。」
「おに…。」
「ほんとビックリしたわ、電話に出たらマサシのお母さんずっとアセンブル言語で話だすんだもの!」
「おに…。」
「あれを解読出来るなんてなかなかやるやないか!」
「おに…。」
「まぁね!合言葉もマサシにドラクエ2のもえもとがヒントだって聞いていたしね。私もちゃんとアセンブラ言語で有名な復活の呪文言っといたわよ。」
「おにいちゃん!!!!」
「どうしたん千代子!?いきなり大きい声出して?」
「チョコレート作るってほんと?」
やっとの思いで千代子は話を聞いてもらえた。
「そうや、でもはじめて作るからあんまり自身がないけど…。」
千代子は自分も食べたいと言おうとした。「わた…。」
すると、あけみが。
「千代子もちゃんも食べたいって顔しているわね!」
と先に言われてしまう。
マサシはあけみの意見に同感だったのか、「確かに千代子も食べたいって体系してるよな!」
と付け足す。
「マサシ!」
「ごめん!」
マサシの軽いノリで言った悪い冗談も、千代子にはどうでもよかった。
「ち、千代子も食べていい!?」
「うん、ええよ。でも食べ過ぎるなよ。」
マサシは自分でも少し千代子に甘いと思った。本当は少し甘い物を控えさせて、ダイエットさせてやりたかったのだが、一度妹を亡くしかけたことがあってか、つい甘やかしてしまうのだ。
…ちよこ(チョコ)だけに甘いってか…マサシは心の中で駄洒落を思い付いて笑ってしまった。するとあけみが気味悪そうに、
「なに笑っているのよ!どうせチヨコだけに甘いとかくだらない駄洒落でも考えていたんでしょ!」
「そ、そんなことないで!」
「まぁいいわ、じゃあみんなでチョコ作りしましょうか!」
あけみはそう言って明るい笑顔を作った。
いよいよチョコ作りが始まるのである。けれど、千代子がその時、
「私やっぱりチョコ食べるのやめとく…。」
と言った。あけみがその言葉に、
「どうして?」
と聞くと、
「今日ね、夕方に青井英明君って言う男友達が遊びに来るの、友達の話じゃその子痩せている子が好きなんだって…。だから少しダイエットしよっかなんて思ったりなんかしてね。」
千代子はそう言って小さく舌を出して照れた。
するとあけみが、
「そっかぁ、じゃあここの部屋で私の魚拓でも見ている?実はこの前すごく大きい魚を釣ったのよ!」
「うん!そうする!」
二人のその会話を聞いて、マサシが、
「阿保!そんなんやったら食べるんやめて作るんだけ手伝ったらええねん!そんでもってその赤井秀和とか言う子に食べさせてあげたらええねん!」
と、男の子の名前以外はまともなことを言った。
そして、3人のチョコ作りが始まったのである。
「まずはみんなでベースになる板チョコを刻む!…しまった!包丁二本しかない!」
「大丈夫!私の包丁は自分で作るわ。」
あけみはそう言って持ってきた鞄から折り紙を取り出すと、見る見るうちに包丁の形に折っていく…。
「折り紙で包丁が作れるかいな!」
「あけみお姉ちゃん上手!」
「…出来た!」
あけみは自分の折った折り紙を手に持って、まな板に置かれたチョコに目掛けて振り下ろした。サクッ!
「んな阿保な!!」
マサシは、あけみの特殊能力を少し羨ましいなと思った。
スポンサーサイト

テーマ:オリジナル小説 - ジャンル:小説・文学



コメント


コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する



トラックバック

プロフィール

ラブコメディー

Author:ラブコメディー
ブログへようこそ!



最近の記事



最近のコメント



リンク

このブログをリンクに追加する



Amazon人気商品





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。